2026年5月18日、タイ・バンコクで「Wellness World Championship 2026」が開催されました。
本大会は、世界各国から優れたマッサージセラピストが集まり、マッサージ技術を競い合う国際的なウェルネスイベントです。マッサージの多様性や創造性に焦点を当て、伝統的な技法から現代的で革新的なアプローチまで、参加者がそれぞれの技術や知識を披露しました。
大会には22カ国から約200人が参加し、「フェイシャル」「タイマッサージ」「オイル」「フット」の4部門で技能を競いました。
その中で、タイ人女性のソラヤー・タオラーム氏が「オイルマッサージ部門」で金メダルを獲得。世界各国のセラピストが集まる舞台で、その高い施術技術が評価されました。
本大会は、セラピスト同士が技術を競い合うだけでなく、マッサージの魅力や可能性を世界に発信し、ウェルネス業界の発展や国際的な交流を促進する機会にもなっています。
バンコクで開かれた4部門の技能大会
会場は、バンコクのチェーンワタナ通りにあるTK Palace & Convention Hotelです。
| 開催日 | 2026年5月18日 |
|---|---|
| 会場 | TK Palace & Convention Hotel(Chaeng Watthana Road, Bangkok) |
| 参加規模 | 22カ国から約200人 |
| 競技部門 | フェイシャルマッサージ/タイマッサージ/オイルマッサージ/フットマッサージ |
競技では複数のカテゴリーが設けられ、それぞれのセラピストが独自の技術や施術スタイルを競います。単なる技術力の競争にとどまらず、マッサージセラピーの可能性を広げ、新たな施術方法やアイデアを共有する場となることが期待されています。
また、大会では競技以外にも、ウェルネス業界の最新トレンドやリラクゼーション技術について学んだり、世界各国の施術者や関係者と交流したりする機会が提供されます。
「Wellness World Championship 2026」は、マッサージセラピストにとって自身の技術を世界に示す場であると同時に、マッサージという分野そのものへの理解と評価を高めることを目的としたイベントです。主催側は今回の採点方式について、透明性のある大会基準づくりに向けた重要な一歩だと説明しています。
マッサージの専門家やセラピストはもちろん、ウェルネスに関心のある方、さまざまなマッサージ技術に興味がある方にとっても、世界の施術者の技術や最新のトレンドに触れられる機会となると期待されている。
タイ人女性がオイルマッサージ部門で金メダル
金メダリスト:ソラヤー・タオラーム(Soraya Thaoram)
出身地:ナコーンシータマラート県パークパナン郡コータワット区
指導者:カンティチャー・ロッドブット
カンティチャー・ロッドブットは、同県トゥンソン郡在住のマッサージ講師です。
タイの美容スクール「กัวซาเฮ้าส์(グアシャハウス)」も、指導した2人が金メダルを獲得したと発表しています。プーケットの店に所属するポーンチャノック(คุณจุ๊บ พรชนก)と、コラートの Cherish Guasha House に所属するローズ(คุณโรส)の2人です。グアシャハウスは顔のかっさと手技によるリフトアップを教える学校なので、フェイシャルマッサージ部門とみられますが、部門名は発表に書かれていません。
「まさにタイのセラピストの技術が、数あるマッサージのなかでも優れたものだと、教育省と労働省が後押しする舞台で認められた瞬間でした。今回はオイルマッサージ部門での金メダルですが、本場の底力を見せてもらった気がして、素直に嬉しいニュースです」
審査は国内外30人、「グレード判定」で採点
各部門の審査には、タイ国内外の専門家・有識者30人が参加しました。採点には「ตัดเกรด」と記された「グレード判定」方式が使われました。
大会はタイの教育省と労働省が支援
大会を後援したのは、教育省の生涯学習推進局と、労働省の技能開発局です。主催・運営は、民間のマッサージ・美容専門学校が加盟する団体です。
サイアム・インター健康美容専門学校は、民間のスクールで技術を学んだ人を、教育省・労働省・保健省が認可した学校へ送り、保健省の保健事業支援局に正規に登録できるところまで引き上げるという協定を、個々のスクールと結んでいます。学校が2026年1月にグアシャハウスを傘下の学院として認めたのも、この流れの一部です。
大会の場では、このサイアム・インター健康美容専門学校とパニー・タイマッサージ学校が、スアン・スナンター・ラチャパット大学と「健康と美容のための科学」の特別課程で連携することも発表されました。民間のスクールと国立大学が同じ課程でつながる形です。
つまりこの大会は、技を競う場であると同時に、独学や民間講座で身につけた技術を、国が認める資格につなげるための入口としても位置づけられています。教育(学ぶ場をつくる)と労働(職業として成り立たせる)という2つの省庁の組み合わせは非常に理にかなったタイ政府の後押しとなっています。
主催側の中心人物として、サイアム・インター健康美容専門学校の校長であるアムパー・チャンロップ氏と、ナコーンラーチャシーマー・タイ伝統医学協会会長でパニー・タイマッサージ学校を運営するパニサラー・シーサムラン氏が報じられています。
主催側は、卒業する人に教えるのは「本物のマッサージであって、偽装のマッサージではない」という点も強調しています。ここで使われているタイ語は「การนวดแอบแฝง」——マッサージを看板にして別のサービスを提供する店を指す言い方です。そこと切り離した技術を身につけて、省庁の認定を受けて卒業することが、タイのセラピストが海外で働く道を広げる、という説明でした。
タイ国営放送NBTが報じた大会の様子
大会の様子は、タイ国営放送NBTの夜のニュース(2026年5月18日放送)でも伝えられました。
News NBT2HD「22 ประเทศร่วมชิงแชมป์นวดแผนไทยระดับโลก ข่าวค่ำ วันที่ 18 พฤษภาคม 2569」(2026年5月18日公開/2分18秒・タイ語)
番組のなかで、労働省 技能開発局の査察官コーメート・ピヤパン氏は、タイマッサージを仕事と収入を生み出す「ソフトパワー」と位置づけ、この大会がタイのマッサージ師という職業が世界に認められるための第一歩になると述べています。
同局は、局の訓練プログラムと民間のマッサージ学校の両方でセラピストの育成を進め、そのうえで国家技能標準テストによって技能を測る方針だとしています。将来的には、ウェルネス・マッサージを国家技能競技大会の種目として採り入れることを目指しているといいます。
タイ女性がオイル部門で金賞についてネットの反応は?
この受賞は Khaosod English の Instagram でも紹介され、コメント欄に世界中から反応が集まりました。
「訓練を受けたタイのマッサージ師は本当に腕がいい。彼女が勝っても驚かない」「イタリア人がパスタの選手権で優勝するようなものだ」と、タイが勝つのは当たり前だ、というコメントが多数見られました。地元のナコーンシータマラートを名指しで祝う声や、タイ語の「おめでとう」も届いていました。
実際にタイでマッサージを受けた人からは、こんな声がありました。
「タイで受けた2回が、人生で最高のマッサージだった」
「タイに行って、3回のマッサージが特に忘れられない。何年ぶりかの熟睡ができて、長く悩まされていた痛みも消えた」
「160センチくらいのタイ人女性に、プレッツェルみたいに折りたたまれた。泣かずに耐えた。あの体の使い方はすごい」
「タイでマッサージを受けることは、死ぬまでに一度はやったほうがいい」
Khaosod English の Instagram 投稿へのコメントより(2026年5月)
出典
- Khaosod(タイ語)(2026年5月22日)
- Khaosod English(2026年5月22日)
- Bangkok Post(2026年5月24日)
- Manager Online(2026年5月18日)
- Khaosod English 公式Instagram の投稿とコメント欄(2026年5月)
- MSK-NEWS「ก้าวสู่ความสำเร็จของผู้ประกอบการสถาบันความงาม wellness world championship 2026 สถาบันกัวซาเฮ้าส์สนับสนุนและส่งผู้เข้าประกวด」(2026年6月)
- タイランドハイパーリンクス(2026年5月23日)
- News NBT2HD「22 ประเทศร่วมชิงแชมป์นวดแผนไทยระดับโลก ข่าวค่ำ วันที่ 18 พฤษภาคม 2569」(2026年5月18日)
- Matichon TV「ดันหมอนวดไทยโกอินเตอร์โกยเงินจากทั่วโลกช่วงเศรษฐกิจซบเซา」(2026年5月19日)
※本記事は2026年6月1日時点の情報です
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チカナビ編集部
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